GSM フレームワーク
GSM は Goals/Signals/Metrics の頭文字
ゴール : 望ましい最終結果
ゴールは、ハイレベルでの理解が望ましいとの見地からこのような言葉で表されており、特定の計測方法への参照を含むべきではない
生産性内部のトレードオフを含め忘れる場合が多いことに注意 (計測の誤りにつながる可能性)
『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』 に書かれていた 「2 つの指標をペアで使うと良い」 というやつと同じっぽい
参考 : 業務をうまく運営するためには良いインディケーター (指標) が必要
ソフトウェア開発生産性の 5 つの中心的構成要素 (QUANTS)で考えると良い
シグナル (signal:信号、合図) : 最終的な結果 (ゴール) を達成したことを知る方法
シグナルは我々が計測を望むものだが、それ自体は計測できないかもしれない
メトリクス : シグナルの代用品 (シグナルをどう計測するかを最終的に決定する)
実際に計測可能なもの
理想的な計測手段でないかもしれないが、それに十分近いと信じられるもの
Google で、メトリクス作成の指針として使われている
利点
街灯効果 (streetlight effect) を防げる
見える場所だけを探しても、正しい場所を探していることにはならない
手軽に手に入るメトリクスではなく、実際にゴールに結びつくメトリクスを考えられる
メトリクスの揺らぎとメトリクスのバイアスを防ぐ
あらかじめ定義した基本原則に基づく一貫したアプローチを用いて適切なメトリクスの組み合わせを見つけるよう促す
どこが計測の対象範囲となっているか、あるいはなっていないかを示せる
重要なことは、追跡可能性 (traceability) を維持すること
参考文献
Google のソフトウェアエンジニアリング ― 持続可能なプログラミングを支える技術、文化、プロセス